突然ですがクイズです!
問題:CPAPの国内市場規模は、次のどの商品の市場規模と一番近いでしょう?
①メガネ
②健康食品
③入浴剤
④蚊取り線香
⑤紅ショウガ
なかなかピンとこないという方も多いかもしれませんが、なんとなく健康食品とメガネは規模が大きそうだから、これはちょっと違うかなという感じもしますね。
いや、でもひょっとすると、CPAP市場は思ったよりも大きいかもしれません。ひっかけ問題かもしれません!どれが答えなのかみなさんちょっと予想してみてください。
ということで、今回は気軽に読めるクイズ形式のコラムです。
- ■目次■
- CPAPの市場規模は?
- その他の商品の市場規模は?
- さいごに
CPAPの市場規模は?
まず、肝心のCPAPの市場規模ですが、いきなり発表してしまいます。ずばり
205億円!
です。2021年度の金額です。
どうでしょう?思ったよりも大きかったですか?それとも小さかったでしょうか?
金額を聞いたところで、予想した答えと違うなと思ったら、ここで1回だけ変更しても大丈夫です。いや、特にルールはありませんので、何度でもお気軽に。
その他の商品の市場規模は?
では、選択肢の市場規模を順番に見ていきたいと思います。
まず「メガネ」。
メガネは、かけている人もかなり多いですし、1人で複数持っている方もけっこういます。価格がCPAPほど高くないとしても、規模はかなり大きそうですね。
メガネの市場規模は4,072億円です!
CPAPの20倍くらいの市場規模ですね。
ちなみに、メガネとCPAPには共通点があります。それは、どちらも対症療法であり、使うことで原因そのものが治るわけではないという点です。
ですが、メガネを外すとまた見えづらくなってしまうのと同じように、CPAPも使用をやめると再び無呼吸の状態に戻ってしまうため、継続することがとても大切です。CPAP療法は合併症などのリスクを下げることができるため、睡眠時無呼吸症候群の治療の第一選択とされています。
メガネのように、CPAPを必要とする人がより気軽に使えるようになれば、それに伴って市場規模も大きくなっていくかもしれませんよね。
では、次に②番の「健康食品」。こちらの市場規模は、
8,675億円です!
メガネの市場規模の2倍以上もありますね。予想通り大きかったですね。選択肢から外した方も多かったかもしれません。
次に「入浴剤」ですが、こちらの市場規模は、
505億円です!
ちょっと近づいてきましたが、よく考えるとまだCPAPの2倍以上ありますね。
ちなみに、入浴剤としても使うこともあるアロマオイルは、入眠サポート効果もあります。CPAPとの併用もおすすめです。
さて、残りは「蚊取り線香」と「紅ショウガ」の2つです。
この2つのうちどちらかを選んだ方は、なんとなく正解の可能性が高そうですね。
では、順番に蚊取り線香から見ていきましょう。
「蚊取り線香」の市場規模は、
81億円です!
ここで初めてCPAPの市場規模を下回りました。
昔からある伝統的な蚊よけ商品ですが、蚊の多い夏の使用がメインだと思われますし、スプレータイプのものや、電気を使ったタイプなども登場し、以前よりだいぶ減ってこのくらいの規模になったのかも知れません。ただの推測ですが…
さて、ここまでで一番CPAPの市場規模と近いのは、蚊取り線香ですね。その差124億円。
最後の紅ショウガの市場規模の差がこれより小さければ、クイズの答えは「紅ショウガ」ということになりますが、さてどうでしょうか?
気になる「紅ショウガ」の市場規模は、
66億円です!
蚊取り線香よりも市場規模は小さいんですね。牛丼屋さんなどでおなじみなので、もっと大きいのかなと思っていました。すこし意外でした。
ということで、CPAPの市場規模と一番近かった「蚊取り線香」が正解でした!
みなさん正解されましたか?
ちなみに、「クリスマスケーキ」の市場規模は「206億円」で、CPAPの205億円とほぼ同じです。年に1回しか食べないクリスマスケーキと、ほぼ毎日使うCPAPの市場規模が同じであると考えると、CPAPの市場はまだまだ小さいようにも思えます。こちらをクイズの選択肢に入れておいてもよかったかもしれません!
さいごに
スリープテック市場( CPAPの他、眠気検知センサー、睡眠見守りシステム、睡眠障害診断デバイスなどを含む)は、2026年度には2021年度の約2倍の615億円の市場規模になると予測されているようです。
CPAPの市場規模は205億円でしたので、単純に2倍になるとすると5年後には410億円になる計算です。
これはどのくらいかというと、400億円の市場規模である「野菜ミックスジュース」市場をちょっと超えるくらいです。どこのコンビニでも置いてあるものと肩を並べると考えると、けっこう大きな市場規模だなという感じもします。
そして世界に目を向けてみると、2019年のCPAPの世界市場は、33億ドル(約4,700億円:9/20時点1ドル143円で計算)だったそうです。2024年まで年平均成長率6.2%で拡大すると予想されているようです。
現在は、自分が睡眠時無呼吸症候群と気づいてない方も多くいるといわれています。今後、その方たちがCPAPを使用するようになり、メガネのように一般的なアイテムになっていくことを示唆しているようにも思えますね。
ということで、今回のコラムはクイズ形式でお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか?お楽しみいただけたら幸いです!よかったらご家族やお友達にもぜひ出題してみてください。
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【参考資料】
BCC Reserch:(CPAP) Devices: Global Markets(英語)