秋が深まり冬の気配を感じるころ、空気の乾燥が気になり始めますね。CPAPユーザーにとっては、少し悩ましい季節の到来かもしれません。
秋になると喉の痛みや鼻の乾燥、ホースの冷えなどに加え、秋の花粉症がある方は鼻づまりに悩むことも多くなります。CPAP療法は快適な睡眠のための大切なパートナーですが、鼻や喉の調子が悪いと、使い続けるのが少し辛く感じてしまうこともあります。
この記事では、CPAPユーザーである筆者が実際に試して効果があった、秋冬の乾燥や花粉症シーズンを乗り切るための対策を、リアルな体験談をもとにご紹介します。
- ■この記事でわかること■
- 〇秋冬にCPAPで起こりやすいトラブルとその原因
- 〇乾燥・冷え・花粉症に対する具体的な対策(体験談)
- 〇快適にCPAPを続けるための注意点と5つのコツ
■目次■
・秋冬に起きやすいCPAPのトラブルとは
・喉・鼻の乾燥と痛み
・花粉症による鼻づまり
・マスク・ホースの冷え・結露
・寝室の寒暖差
・私が実際に行っている「秋冬&花粉症対策」
・加湿と温度をしっかりコントロール
・花粉症による鼻づまりへの工夫
・ホースとマスクの冷えを防ぐ
・喉・鼻の保湿ケア
・実際に感じた効果
・対策を行う上での注意点
・まとめ|秋冬もCPAPを快適に続けるための5つのコツ
おわりに
秋冬に起きやすいCPAPのトラブルとは

まずは、秋冬の時期にCPAPを使っていると、どんなトラブルが起こりやすいのかを見ていきましょう。
喉・鼻の乾燥と痛み
気温が下がると空気も乾燥しやすくなり、暖房を使うとさらに乾燥が進みますよね。CPAPできちんと空気が送られていても、乾いた空気が通り道になることで「鼻の奥がヒリヒリする」「朝起きたら喉がカラカラ…」といった不快な症状が出やすくなります。
花粉症による鼻づまり
秋のブタクサやヨモギなどに反応する花粉症をお持ちのCPAPユーザーさんは、秋になると鼻の通りが悪くなりがちです。鼻が詰まっているとCPAPの空気が通りにくく、使っているときに「なんだか息苦しい」「いつもより圧が強く感じる」といった不快感につながることがあります。
マスク・ホースの冷え・結露
冬になり外の空気が冷たくなると、その空気がホースを通ることでマスクの中で冷たさを感じたり、ホースの中に水滴(結露)ができてしまったりすることがあります。「朝起きたらホースの中が濡れていて、水の音がしてビックリした」という経験がある方もいるかもしれません。
寝室の寒暖差
寝る前に寝室の温度が低いと、CPAPから送られてくる空気も冷たく感じてしまいます。冷たい空気が鼻を通ると、鼻の中が刺激されて炎症を起こしやすくなり、花粉や乾燥の影響も受けやすくなって、痛みや不快感につながることもあります。
私が実際に行っている「秋冬&花粉症対策」

秋冬に起こりやすいCPAPのトラブルを解消するためには、工夫が必要です。ここでは、CPAPユーザーである筆者が行っている秋冬の対策をご紹介します。また、花粉症をお持ちの方に向けて、花粉症対策も併せてご紹介します。
加湿と温度をしっかりコントロール
秋冬は何よりもまず乾燥対策が大切です。私が特に意識しているのは以下の点です。
- ● CPAPの加湿レベルを1段階上げてみる
- ● 寝室の湿度を50%以上にキープする(加湿器などを使って)
- ● 寝室の温度は20℃前後に保つ
- ● 特に寒い冬場は加温チューブを使用する
以前、鼻と喉の乾燥が気になったので、病院の検査技師さんに相談したことがあります。
その際、鼻や喉の乾燥をやわらげ、花粉などで敏感になった粘膜を守るために、CPAPの加湿器を使うようにアドバイスを受けました。
実際にCPAPの加湿器を使い始めると、鼻や喉への空気の当たりがマイルドになり、部屋全体の湿度も保つことで鼻呼吸がしやすくなったのを覚えています。
ただ、加湿を強くしすぎるとホースの中に結露ができてしまうので、私はホースに断熱カバーを取り付けて温度差を抑えるようにしています。これだけでも「冷たい空気が鼻に入ってくる」感覚がかなり和らぎました。
さらに、冬本番で気温がぐっと下がる季節は、部屋の温度を一定に保つのが難しくなってきますよね。そんな時は加温チューブが役立ちます。これを使い始めてからは、送られてくる空気がほんのり暖かくなり、鼻や喉への刺激がぐっと減って、とても楽になったのを実感しました。
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花粉症による鼻づまりへの工夫
秋の花粉症もある私にとって、鼻づまり対策は欠かせません。
● 点鼻薬の活用
医師に相談の上、鼻づまりを和らげる点鼻薬を使用することで、乾燥と炎症の両方をケアしました。
● マウステープで口呼吸を防ぐ
点鼻薬などで鼻の通りが良くなった状態でマウステープを使うと、朝起きたときの喉の乾きが驚くほど軽減されました。
● 寝室の掃除と空気清浄機
秋の花粉は粒子が細かく舞いやすいと聞いたので、寝室に空気清浄機を設置しました。フィルターの掃除も週に1回は行うように心がけています。
これらの対策を取り入れてから、花粉が飛ぶ季節でも、夜中にCPAPを外してしまうことが少なくなりました。
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ホースとマスクの冷え・結露を防ぐ
冷たい空気が鼻に入ると不快ですし、喉への刺激も気になりますよね。ホース内の結露も避けたいところです。私は、こんな工夫で対策しています。
● ベッド近くの暖かい空気を循環させる
小型ファンヒーターをCPAPから離して設置し、直接温風を当てずに空気をやわらかく暖めます。
● ホースを布製カバーで覆う
断熱効果でホース内の空気が冷えにくくなり、結露防止にもつながります。
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● CPAPの加温ホースを使う
加温タイプのホースは、結露防止と冷たい空気感の軽減に非常に効果的で、特に気温が低い時期に役立ちます。
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喉・鼻の保湿ケア
秋冬は、外気も室内も乾いています。私は次のような保湿ケアを毎晩の習慣にしています。
● 寝る30分前に温かい飲み物で喉を潤す(白湯やカモミールティー)
● 就寝直前に鼻の入り口にワセリンを薄く塗る
● 日中に加湿マスクを活用する
寝る前の水分補給やワセリンは、花粉や乾燥の刺激から粘膜を守る簡単な方法です。また、日中もマスクをして鼻や喉を保護しておくと、夜間の乾燥症状を和らげるのに役立ちます。加湿機能付きのマスクも市販されているので、鼻や喉に違和感があるときは、こうしたアイテムも試していました。
実際に感じた効果
これらの対策を続けてから、私の秋冬のCPAPライフは明らかに快適になりました。
- ● 朝起きたときの喉のイガイガ感や痛みがほとんどなくなった
- ● 花粉症シーズンでも、夜中にCPAPのマスクを外してしまう回数が減った
- ● 鼻の通りが良くなり、圧の違和感が少なくなった
- ● マスクやホース内の結露が激減した
さらに、体調全体にも良い変化を感じています。鼻呼吸がしやすくなったことで睡眠の質が上がったのか、昼間の眠気や頭がぼんやりする感じも軽くなったように思います。
対策を行う上での注意点
これらの対策を試す際に、少し気をつけておきたいポイントもあります。
- 加湿設定を上げすぎると、ホース内の水滴が増えてかえって不快になることがあります。結露の状態を見ながら調整しましょう。
- 花粉症の薬や点鼻薬を使う場合は、必ず医師に相談し、CPAPとの併用について確認してください。
- マスクやフィルターのこまめな清掃も大切です(週1〜2回が目安)。清潔に保つことで、鼻炎などの悪化を防ぐことにもつながります。
特に加湿機能を使うと結露は起こりやすくなるので、こまめな掃除と設定の微調整が大切です。また、花粉症の症状がとてもひどい時には、無理せずCPAPの使用を一時的にお休みすることも考え、医師に相談しましょう。
まとめ|秋冬もCPAPを快適に続けるための5つのコツ
これまでの内容をもとに、秋冬も快適にCPAPを使い続けるためのコツを5つにまとめました。
- ● 加湿機能を活用する: CPAP本体の加湿器や寝室の加湿器で湿度をコントロールする
- ● 花粉症対策も忘れずに: 症状がある場合は、医師に相談して点鼻薬などを活用する。寝室の空気清浄も有効
- ● 冷え・結露を防ぐ: ホースカバーや加温チューブを利用して、送られてくる空気の温度を快適に保つ
- ● 喉と鼻の保湿ケア: 寝る前の水分補給やワセリン塗布、日中のマスクなどで粘膜を保護する
- ● 口呼吸を防ぐ: マウステープなどを利用して鼻呼吸を促し、喉の乾燥を防ぐ
まずは主治医や検査技師さんに相談しながら、できることから試してみてください。
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おわりに
秋冬のCPAP使用は、乾燥・冷え・花粉症という三重の壁があります。
筆者自身も毎年この時期になると不調を感じていましたが、寝室の環境や日々のケアを少し見直すだけで、喉の痛みや鼻づまりはずいぶん楽になりました。
もし「花粉症が辛くてCPAPが続けにくい…」「冬になると喉が痛くて困る…」と感じている方がいらっしゃれば、ぜひこの記事でご紹介した対策を参考にしてみてください。少しの工夫で、秋冬の睡眠がより快適になるかもしれません。
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