CPAP(シーパップ)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として広く使われていますが、風邪をひいて鼻がつまっている際の使用にはいくつかの注意点があります。
春から夏にかけて季節が変わるこの時期は、風邪をひきやすくなるもの。梅雨になると夏風邪も流行りだします。そこで今回は、鼻づまりになった場合でも快適にCPAPを使用できるように注意点をまとめました。
- ■この記事を読んでほしい人■
- 〇風邪をひいてもCPAPを使って良いのか知りたい
- 〇風邪の時にCPAPを使用する際の注意点を知りたい
- 〇鼻づまりを解消してCPAPを快適に使いたい
■目次■
・鼻づまりでもCPAPを使うなら
・フルフェイスマスクに変更するのも手
・鼻づまりがひどい場合は医師に相談
鼻づまりでもCPAPを使うなら
風邪をひいた際にCPAPを使うなら、鼻の粘膜の腫れに注意し、CPAPの使用による鼻炎の悪化を防ぐ必要があります。
粘膜の腫れと鼻の通気性
風邪ひくと、鼻の粘膜が腫れて通りが悪くなることがあります。CPAP治療では特に、鼻からの空気の流れが重要。鼻の通りが悪いと、CPAPから送られる空気を正しく受けることができなくなるからです。
鼻の通りを改善するには、次のような対策が有効です。ぜひ試してみてください。
・蒸しタオルを鼻にあてる
・市販の点鼻液を使用する
・加温加湿器や加温チューブを利用する
CPAP用の加温加湿器や加温チューブを使うと温かい空気が鼻の粘膜を保護し、鼻づまりを緩和してくれます。風邪のウイルスは低温で乾燥した環境下を好むため、風邪の予防にもつながります。
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鼻炎の悪化には気をつけよう
CPAP使用中は、鼻からの空気の加圧が続くため、炎症のある鼻粘膜に負担をかける可能性があります。そのため、鼻炎が悪化している場合には無理にCPAPを使用することは避け、治ってから治療を再開することも検討してください。
風邪が長引いている場合や症状が重い場合は、医師に相談して適切な判断を仰ぐことが大切です。
フルフェイスマスクに変更するのも手
基本的にCPAP療法は、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止するものであるため、その効果を高めるためにも鼻呼吸が推奨されています。
とはいえ、風邪を引いた場合など一時的な鼻づまりによって、どうしても口呼吸してしまう場合にはフルフェイスマスクに変更してみるのも一つの手。鼻と口がすっぽり覆われる形状なら、口呼吸になってしまっても空気漏れすることはないので、安心して眠ることができるというわけです。
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鼻づまりがひどい場合は医師に相談
今回は、風邪をひいて鼻がつまっているときにCPAPを使う場合の注意点について解説しました。蒸しタオルや加温加湿器を使って鼻の通りを改善してみてください。また必要に応じてフルフェイスマスクを使用することで、快適に治療を続けることが可能となります。
風邪や鼻づまりがひどい場合には、医師に相談して適切な対応をしてください。
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