こんにちは!CPAP Labです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療の第一選択であるCPAP(シーパップ)療法は続けることが大切ですが、実は治療を開始した人の約3割が何らかの理由で脱落してしまうともいわれています。その理由のひとつとして、マスクによる皮膚トラブルが挙げられます。
毎日CPAPをお使いのみなさんの中には、マスクの影響で肌荒れやかぶれ、かゆみが発生したり、アレルギー症状が現れたりするなど、皮膚の炎症に悩まされている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、CPAPマスクを使用することで発生する皮膚炎の種類と原因、その解決方法をお伝えします。快適にCPAP療法を続けるためのおすすめグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- ■この記事を読んでほしい人■
- 〇CPAPを使うようになってから肌荒れするようになった
- 〇CPAPマスクによる皮膚炎の原因を知りたい
- 〇マスクかぶれに悩んでおり、CPAP療法をやめたくなっている
■目次■
・CPAPマスクによって起こる皮膚炎の種類
・マスクかぶれの原因は4つ
・正しいマスク選びとクリーニングで解決
CPAPマスクによって起こる皮膚炎の種類
「マスクかぶれ」などとも呼ばれている、マスクの使用による赤み、かゆみ、痛み、かぶれなどの皮膚炎は、次の2つに大きく分類されます。順番にご説明します。
刺激性接触皮膚炎
名前からも分かるとおり、マスクと皮膚との接触で、肌を刺激することによって起こる皮膚炎のことです。マスクのクッション部分やストラップによる肌への摩擦や圧力によって、かぶれや赤みなどが発生します。
アレルギー性接触皮膚炎
マスクの素材に使われている特定の物質に対してアレルギーがある場合に発生します。例えば、ゴムやシリコン、接着剤などが考えられます。また、マスクのクリーニングに使用する石鹸や洗剤によって発生する場合もあります。
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マスクかぶれの原因は4つ
CPAPマスクで皮膚炎が起こる原因は、可能性として4つ考えられます。順に解説します。
ヘッドギアの締め過ぎ
マスクを顔にしっかり密着させようときつく締め過ぎてしまうと皮膚に大きな圧力がかかり、寝ている間の動きも相まって摩擦が生じることで、皮膚炎が発生します。
サイズが合っていない
鼻や口を覆うマスクのクッションが小さすぎたり大きすぎたりすると、肌へのアンバランスな圧力や、不必要な摩擦が起こり皮膚炎になる可能性があります。
材質のアレルギー
マスクの素材に使われているシリコンやゴムなどの物質にアレルギーがある場合にも皮膚炎は起こり得ます。フィッティングが問題ないにもかかわらず肌がかぶれる場合は、この原因を疑ってみると良いかもしれません。
クリーニング不足
定期的に行うマスクパーツのクリーニングを忘れたり、回数が少なかったり、正しく洗浄できてない場合、残った汚れや細菌などの影響によっても炎症が発生します。また、クリーニングに使った洗剤にアレルギーがある可能性も考えられます。
正しいマスク選びとクリーニングで解決
マスクの適切な選択と調整
自分の顔に合ったサイズのマスクを選び、ヘッドギアを締め過ぎず適切にフィットさせることで摩擦を防ぐことができます。
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マスクの素材
マスクの素材にアレルギーをお持ちの場合は、アレルギー物質が使われていないタイプや、肌に当たる面積が少ない鼻ピロータイプを選ぶことが大切です。また、マスクと肌の間にパッドなどを挟むことでも対応ができます。
\シリコン製マスクと肌の接触を防ぐ/
適切な衛生管理
定期的にマスクパーツを正しい方法で洗浄し、汚れや細菌などを発生させないようにしましょう。また洗剤がマスクに残らないように、水で十分に洗い流してください。洗浄し終わったら装着する前にきちんと乾燥させることも必要です。
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\定期的に洗浄して清潔をキープ/
いかがでしたでしょうか?CPAPを使い始めてから皮膚炎が起きて困っているという方は、まずは原因を特定することが重要です。CPAP療法は毎日の眠りに関わるものだからこそ、ストレスや悩みを抱えることなく使えることが治療継続の鍵となります。マスクかぶれにお悩みの方は、ぜひ本コラムを参考にして、快適なCPAP生活を送りましょう。
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【参考資料】
cpap.com: How to Treat CPAP Dermatitis: Common Causes, Treatments, and Prevention Tips(英語)