▼ドリームステーション2(リコール対象外の新モデル)取り扱い開始しました▼
2021年6月14日、フィリップス社から、CPAP装置のリコール(アメリカ国内のみ、その他の地域に対しては安全通知)が発表されました。
リコール対象機種
対象となるのは、2021年4月26日以前に製造された以下の機種です。
全対象機種は以下のフィリップス公式サイトから確認できます。
Medical Device recall notification (U.S. only) / field safety notice (Outside of U.S.)(英語)
・DreamStation(ドリームステーション)
・DreamStation GO(ドリームステーション GO)
・SystemOne(Q series)
・Dorma 400& 500
・REMStar SE Auto
リコール内容について
CPAP本体内部の防音部品から「微細粒子」や「化学物質」が発生し、それを吸い込んだりすることで健康被害が生じる恐れがあります。
詳細は以下のフィリップス社プレスリリースから確認できます。
緊急:市場安全通知のお知らせ(Philips Respironics)
日本国内での対応についてフィリップス社は「恒久的な是正措置を行う」としていますが、明確な方針はまだ出ていません。
2022年8月時点での状況
フィリップス社は、日本国内での対応として「安全上の問題のない防音用発泡体を用いた改善品への置き換えのための是正(回収)措置」を開始するとしています。
出典)フィリップス社製CPAP装置、ASV装置、人工呼吸器の是正(回収)措置に関するご報告(株式会社フィリップス・ジャパン)
しかし、「多くの患者様にご使用頂いておりますため、具体的な置き換えの時期につきましては、改善品の調達状況に合わせ、各医療機関様と連携をさせて頂き順次ご案内申しあげます」ともしており、具体的なスケジュールは明言していません。
なお、日本国内でリコール対象となっているのはCPAP装置のほか、人工呼吸器など24機種、合計約36万台です。
フィリップス・ジャパンは、上記のページで「お客様(患者様、または介護者)に実施していただきたいこと」として、以下の3点について記載しています。
- 1. まずは主治医に相談
- 2. 不明な点は患者様お問い合わせ窓口にご連絡
- 3. 本件に起因して追加で発生した費用の負担
海外での状況
米国のワシントンポストは7月28日、フィリップス社のCPAPリコール問題の現状について調査した記事を公開しています。
それによると、米国内280万台のうちの約半数と、世界中の550万台のうち300万台の装置の修理・回収が終了。予定では2022年の秋に修理・回収を完了する予定でしたが遅れており、修理・回収が完了するのは来年になる見込みとのことです。
出典)For sleep apnea patients with recalled CPAP machines, restless nights(The Washington Post、英語)
今後の対応について
現在CPAP LABでは、フィリップス社製のCPAP装置の個人輸入代行サービスを一時的に停止しております。フィリップス社では、安全に利用できる製品としてドリームステーション2を発売していますが、品薄の状態です。在庫が確保でき次第、CPAP LABでも取り扱いを開始する予定です。
また、ResMed社製CPAP装置の個人輸入代行サービスは現在も引き続き行っております。
CPAP LABではお客様に対してできる限りのサポートを提供させていただきます。また、フィリップス社より新しい情報が発表され次第このサイトでお伝えしていきます。
引き続き、ご愛顧いただきますようよろしくお願い申し上げます。
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【参考資料】
Philips社製陽圧換気療法機器に関する安全通知 (A field safety notice)について
(一般社団法人 日本循環器学会公式ウェブサイト)
【呼吸管理学術部会】Philips社製陽圧換気療法機器に関する安全通知 (A field safety notice)について(第1報)
(一般社団法人 日本呼吸器学会公式ウェブサイト)
Medical Device recall notification (U.S. only) / field safety notice (International Markets) Philips Respironics(フィリップスアメリカ公式サイト:英語)